皆さんはジャパニーズ・シティポップが今海外で人気を呼んでいるのを知っていますか?2017年頃からアメリカやアジアの音楽ファンを中心に巻き起こってきた新たな潮流となっています。その現場の真ん中で昭和ポップスを令和にアップデートしているのが韓国のDJ兼プロデューサーのナイトテンポさんです。1980年代のジャパニーズ・ポップスをこよなく愛するナイトテンポさんとはどのような人なのでしょうか?
今回はナイトテンポ(Night Tempo)さんのwiki、年齢、経歴、プロフィールや曲と著作権についてお話していきます!
ナイトテンポのwiki年暦プロフィール
名前;Night Tempo(ナイト・テンポ)
本名;チョン・ギョンホ
生年月日;1986年(35歳か36歳 2022年現在)
国籍;韓国
職業;DJ兼プロデューサー
ジャンル;シティポップを再構築したフューチャー・ファンク(Future Funk)
好きな物;美少女戦士セーラームーン
アルバム;『Moonrise』(2018年発売)、『Ladies In The City』(2021年12月1日発売)
書籍;『Japanese City Pop 100』編著(2022年2月1日発売)
YouTube;「Night Tempo♪」(チャンネル登録者数8,18万人 2022年11月現在)
SNS;ツイッター(@nighttempo)、インスタグラム(nighttempo)
ナイトテンポさんは1986年生まれの35歳か36歳になります。シティポップと呼ばれる1980年代の日本のショー、歌謡、ディスコ曲を再構築して[フューチャー・ファンク](Future Funk)というジャンルを誕生させ注目を集めています。竹内まりやさんの‘’プラスティック・ラヴ‘’をリエディットしたバージョンはYouTubeで700万以上の再生数を記録しています。
【リエディット】とは、曲のパートが再編成され、修正を目的として明瞭なドラムビート等の目立たない程度の演奏が追加されますが、全体的な音色はそのまま残すように編集したものの事です。
他によく耳にする【リミックス】との違いはリエディットは追加的な音楽制作は行わずソース素材の操作だけを行い、リミックスはリミキサーが好みに応じて新しい楽器やサウンドを含めるという点です。
ナイトテンポさんは韓国でも活発な活動をされており、アルバム『ミュージカル』で様々なフェスティバルやリミックスに参加しています。現在はアメリカと日本で活躍しています。[昭和アイドル・グルーヴ]シリーズと銘打ち、Winkや杏里さんに斉藤由貴さん等といった1980年代に活躍したアーティストの曲をリエディットしてリリースしています。
ナイトテンポの経歴
ナイトテンポさんは韓国で生まれて拠点をソウルに置いて音楽活動をしていました。2010年代半ばからMACROSS(マクロス)82-99〈メキシコのDJ兼プロデューサー〉さんや、Yung Bae(ヤング・ベー)〈アメリカ出身のミュージシャン〉さんらとフューチャー・ファンクと呼ばれるムーブメントを形作ります。音声共有ファイルを使ってネットのコミュニティから頭角を現しました。2019年から手掛けている[昭和アイドル・グルーヴ]シリーズではフジロック・フェスティバルに出演するなど日本でも幅広い世代から支持されています。
ナイトテンポさんの繰り広げる音楽世界は、カセットテープからサンプリングした独特の質感とサイドチェインを駆使したオーバーなエフェクト処理と1980年代のシンセサイザーが持つきらびやかな音色を組み合わせて、豊かだったグッドミュージック(NYに拠点を置くヒップホップ系レーベル)を現代に生き返らせています。これは中高年世代よりはむしろ現代の若い世代に「新しくてエモい」という不思議な体験をもたらしているようです。
ナイトテンポさんが昭和歌謡を好きになったきっかけは、韓国の1980年代初期は日本で流行っていた物が4~5年後に韓国で流行るという事が多く、父親が海外からの仕入れの仕事をしていた事から、ウォークマンやCDを手に入れる機会があり、その中に中山美穂さんのアルバムを見つけ、それをプロデュ-スしている角松敏夫さんをディグ(深掘り)してネットワークを広げたそうです。
ナイトテンポの曲
2022年2月1日に発売された書籍【Japanese City Pop 100、selected by Night Tempo】では1970年代から1990年代を彩った日本の100組のアーティストから、〈これぞベスト・シティポップ〉だと思われる曲をナイトテンポさんが選んでいます。
・Winkの[Special To Me]
・石井明美さんの[YOU MAKE ME HAPPY]
・中森明菜さんの[赤のエナメル]
・小田陽子さんの[フロリダ・サンシャイン]
・尾崎亜美さんの[BYE BYE MR.RANDOM]
・1986オメガトライブの[Stay girl Stay pure]
・芳野藤丸さんの[Girl’s in love with me]
・西城秀樹さんの[Through the night] など…
また、ナイトテンポさんの曲はYouTubeの「Night Tempo♪」チャンネルで聴く事が出来ます。チャンネル登録者数は2022年11月現在で8.18万人です。そこでは人気アニメ「ラブライブ」で声優を務める降幡(ふりはた)愛さんをフューチャリングに迎えたオリジナル楽曲〈Be With You〉や、菊池桃子さんがボーカルを務めたラ・ムー(RAMU)の〈青山Killer物語〉や、飯島真理さんの〈セシールの雨傘〉等を聴く事が出来ます。
ナイトテンポさんが再構築する曲の魅力は、人々の暮らしが今より豊かだった時代の雰囲気を持っており、とてもロマンチックな風景が浮かんでくる事です。日本中の人々がみんなで音楽を楽しんでいたような、炭酸水のようなシュワっとした印象のサウンドが魅力です。
ナイトテンポの曲と著作権
ナイトテンポさんが再構築する曲は既存の曲も存在しますが、著作権はどうなっているか気になりますよね。調べてみた結果、【既存曲を元ネタにした作品は著作権的にグレーな側面がある】そうです。しかし、ナイトテンポさんの凄い所は、‘’ナイトテンポさんの楽曲には愛がある‘’と日本の音楽出版社から公式リエディットをオファーされているところです。
フューチャーファンクはサンプリング文化の音楽だったので、常に著作権の問題が存在していましたが、ナイトテンポさんはシティポップアーテスト達の曲を《公式にリミックス》してリリースしているので、著作権問題をクリアしているとの事です。
著作権については、YouTubeやSoundcloud上に無断でアップロードしている場合は著作物の無断使用に当たります。大切なのは著作権保有者がどう思うか?のようです。
後、YouTubeだと著作権に関する包括契約を結んでいる楽曲なら編曲は認められています。また、海外では日本よりもリミックスやリエディットに寛容な文化であるらしく、既存の曲をリミックスした楽曲を、堂々と配信しトップにランクインしたりしています。
まとめ
以上、ナイトテンポさんのwiki、年齢、経歴、プロフィール!曲や著作権は【Night Tempo】についてまとめました。
ナイトテンポさんは韓国出身のDJ兼プロデューサーで、年齢は35歳か36歳(2022年現在)で、1980年代のシティポップと呼ばれる楽曲を再構築してフューチャー・ファンクというジャンルを誕生させた人です。
手掛けた曲は竹内まりやさんの「プラスティック・ラヴ」や飯島真理さんの「セシールの雨傘」等があり、著作権については既存曲を元ネタにした楽曲は著作権的にグレーな側面がありますが、ナイトテンポさんはそれらを公式にリミックスしてリリースしているので著作権問題をクリアしているようです。
ナイトテンポさんの楽曲はノスタルジーを感じさせてくれると共に新しさも感じる、不思議な魅力があるのでこれからもっと注目されるのではないかと思います。若い世代も中高年世代も楽しめる幅広い楽曲ですね。これからの活躍も応援しています!
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